アメリカン航空(米、AA)は12月21日、新設する羽田~ニューヨーク・JFK線への就航日を当初予定していた2011年1月22日(羽田発便運航開始日)から3月3日(同)に延期すると発表した。
同社が就航日の変更を米運輸省に申請したもので、理由には1月後半から2月にかけての期間が米国本土から東京への旅客需要が低下する時期であることを挙げ、就航延期により、さらに効率的な運航計画の設定や市場へのアプローチやサービスを実施し、旅行需要に適切に対応しいていくとしている。
羽田空港とアメリカ本土・カナダを結ぶ路線については、デルタ航空(米、DL)がデトロイト線とロサンゼルス線を1月末から2月20日・21日に、エア・カナダ(加、AC)がバンクーバー線を1月末から3月5日に、それぞれ運行開始日を延期している(すべて羽田発便運航開始日)。いずれの路線も就航延期理由は旅客需要への対応としているが、新しい市場の開拓に期待を寄せ座席の販売などを開始していた一部の旅行業界関係者から困惑の声が上がっていることも伝えられている。
アメリカン航空は2011年より、国際航空アライアンス「ワンワールド(oneworld)」のパートナーであるJALと太平洋路線における広範囲な事業提携を開始する。新設する羽田路線もその対象となる予定で、「引き続き羽田~JFK路線の成功に注力していく」(同社広報担当者)という。