羽田空港第1ターミナル(大田区羽田空港3)で6月16日、京都府の観光PRの一環で京都の伝統文化である「舞妓・芸妓」の舞踊が披露された。
観光庁などが主体となり全国15地域の団体が毎月の指定日時に、同空港内で地域観光のPRを行う「観光プロモーション in 羽田空港」の今年度の第2弾。京都府(京都府丹後観光圏)は日本庭園を模したディスプレー設置・観光パンフレット配布などに加え、金屏風を背にした本格的な畳のステージを用意。京都・先斗町(ぽんとちょう)から早朝に駆けつけた舞妓の市福(いちふく)さんと芸妓の市笑(いちえみ)さんが、「鴨川小唄」「祇園小唄」など舞を披露した。
会場は出発ロビーに直結する商業エリアの中心にあるオープンスペース。初回11時の踊りには空港利用者ら約100人が熱心にステージに見入った。午後の便で北海道に向かうという都内の40代の夫婦は「まったく予想していなかった素晴らしいイベントに偶然遭遇できた。舞妓をこれほど間近にみるのは初めて。さまざまな人が集まる羽田ではこのような企画をどんどん実施して欲しい」と嬉しそうに話していた。
会場を担当する京都府商工労働観光部の野口礼子は今回のPRの実施について「『舞妓さん・芸妓さん』が京都以外に出かけることは実は少なく、羽田空港などでPR活動を行うのは今回が初めて。全国の人が行き交う羽田空港で多くの人に京都の文化に接してもらいたい」と話す。
開催時間は10時~18時。第2弾の期間は18日まで。17日・18日は舞妓・芸妓に代わり府内の地域を代表する「ゆるきゃら」などが登場する予定。
同期間中、第2ターミナルの会場には北海道中標津町が出展している。