首都高速道路と国土交通省などは5月末、首都高中央環状線山手トンネル(渋谷区)の3月28日の開通により、新宿地区から羽田空港までの所要時間が最大で約30%短縮した発表した。
同トンネルのある中央環状線・西新宿ジャンクション~大橋ジャンクション間の開通1カ月後の交通状況と整備効果の調査結果で、首都高を利用するリムジンバス(東京空港交通、中央区)の新宿から羽田空港までのピーク時の所要時間は最大で54分から37分へ17分短縮。最小所要時間からの遅延も約22分から約5分となり、定時性も大幅に改善した。
同調査結果について、東京空港交通は「(山手トンネルの)開通前よりもリムジンバスが予定通りに運行できていることを実感している。今回開通により渋滞などの場合の経路の選択肢が増え、 その影響を回避できるようになった」とコメントしている。
首都高速道路では中央環状線最終区間である大橋ジャンクション以南の「品川線」(9.4キロ)についても2015年度に開通を予定。新宿・渋谷方面から羽田空港への高速バスなどのアクセスの一層の向上が期待されている。