京浜急行電鉄(京急)は5月7日、今月のダイヤ改正で羽田空港駅~品川駅間をノンストップで結ぶ「エアポート特快」を運行すると発表した。
ダイヤ改正は京急蒲田駅付近の合計6キロ区間の連続立体交差化工事の進ちょくに伴い実施するもの。今年10月の羽田空港の再拡張・国際化に向けたサービス向上の一環で、空港駅と品川駅間を16分で結ぶ新しい「エアポート快特」を主に日中20分間間隔で運行するほか、深夜24時台の品川発・羽田空港着の「エアポート急行」や、早朝5時台に神奈川方面から空港に到着する直通電車などの新設・増発を予定する。
空港アクセスが拡充する一方で、新「エアポート特快」は京急蒲田駅を通過することから、地元の大田区は同日、松原大田区長を本部長とする「京急蒲田駅通過問題対策本部」を設置。「街づくりの核となる同駅が、新エアポート快特の通過駅となることは容認できない」として、区・区議会・京急蒲田駅通過反対区民協議会の三者で抗議声明を発表し、京急に停車実現に向けた措置を求めている。
京急によると、今回のダイヤ改正では都心への混雑緩和が図れるとともに羽田国際化に向け空港アクセスを中心とした沿線のネットワークが充実するという。「分かりやすいダイヤと都心・成田空港方面への利便性の向上を目指す」(同社)とも。
新ダイヤは今月16日の始発電車より適用される。