鉄工所跡の小劇場で「聞かせる演劇」-音階に焦点を当て感覚を可視化

「『ノート/トーン』~洋楽事始メと心地よさとJポップと」舞台風景 写真=©KEI OKANO

「『ノート/トーン』~洋楽事始メと心地よさとJポップと」舞台風景 写真=©KEI OKANO

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 京急電鉄梅屋敷駅近くの小劇場「テアトロドソーニョ」(大田区大森西7)で1月29日~31日、現代音楽作家とコラボレーションした演劇公演「『ノート/トーン』~洋楽事始メと心地よさとJポップと」が行われた。

 劇団ミズノオトシアターカンパニーの平松れい子さんが作・演出を手がける「聞かせる演劇」。オオルタイチさん、佐藤美佐子さん、熊谷知彦さん、山本紗由さん、野口俊丞さんが演じる約90分の舞台は「音階」に焦点を当てて「感覚の視覚化」を試みるもので、体や感覚が何を基準に心地よさ・心地悪さを感じるのかを探った。3日間で5回行われた公演は事前予約でほぼ満席となる盛況ぶりだった。来場者の20代女性は公演後、「自分にとっての『音』について考えるきっかけになった。音響の良さがとても印象的だった」と感想を語った。

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 会場となる「テアトロドソーニョ」は元鉄工場を改築した、当時のはりやクレーンが残るユニークなスタジオ。横10メートル、縦12メートル、高さ約5メートルの黒を基調にした空間で、客席のレイアウトによっては約100人を収容できる。もともとは近隣の専門学校の課題として「劇場作り」の課題から生まれたスペースで、現在は演劇やオペラなどの練習や公演に使用されている。

 同所を会場にした理由について、平松さんは「かつてものづくりをしていた場の力を借りたいと考えた」とし、「近隣の梅屋敷商店街のにぎわいとも相まって、来場者が楽しめる素晴らしい会場となった」と振り返った。

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