多摩川下流地域の干潟(大田区本羽田3)で9月6日、「子どもたちが素足で遊べる干潟づくり」を目指す環境保全活動が行われる。
「学習支援・地域社会貢献活動支援・環境保全」を軸に活動するNPO法人「C&P Support Center 地域パートナーシップ支援センター」(大田区千鳥3)が2005年より定期的に実施している「多摩川干潟プロジェクト」の一環。
活動は大人から子どもまで誰でも自由に参加可能で、「一人でも多くの人に干潟を体験してもらうこと」が目的。内容は単なる川岸の清掃ではなく、干潟の中に埋もれたゴミなどを掘り起こして豊かな干潟の環境を守り、身近な自然や生き物の大切さを体感するもの。これまでに延べ140人が参加した。
同センター代表の小野紀之さんによると、優れた水の浄化作用を持つ干潟は特定の条件の場所にしかできず、一度消滅する回復が難しいという。「干潟を歩く、生き物を観察する、ゴミを拾うなど、さまざまな干潟での体験活動を通じて干潟という貴重な存在を理解してもらい、それにより豊かな自然を次世代に残していきたい」(小野さん)。
干潟の中には引き潮時にしか入れないため、同活動は毎月数回しかない休日の大潮の日に限られる。冬季は気温が低いこともあり、今年の定期活動は今回が最後となる。