出資企業9社で構成する「羽田みらい開発」(大田区)が7月3日、天空橋駅直結の大規模複合施設「HANEDA INNOVATION CITY」(略称HICity)をオープンする。
大田区が官民連携で開発を進める羽田空港跡地整備事業の一環。地上11階、地下1階建ての大規模複合施設となる予定で、羽田空港に隣接する立地、国内外への情報発信に優位な点を最大限に生かし、新たな体験や価値を創造・発信する未来志向のまちづくりを理念に「ヒト・モノ・コト」が分野を超えて交流する、羽田ブランド独自のコミュニティー形成を目指す。
同施設内の建物をつなぐ共用空間「イノベーションコリドー」は、日本庭園をベースに植栽。現代モダンアートの要素を加え、日本の四季を奏でる「花燈籠(とうろう)」を設置。屋上には、羽田空港が見渡せるスカイデッキに足湯を設置し、来訪者に無料で開放する。
テナントは、先端技術と日本文化をテーマとした新業態店舗や、日本初出店店舗、商業施設初出店店舗が入居する予定。最新テクノロジーを使った体験型施設は、最新型MRグラスを使って現実と仮想を融合させた空間デジタルアート体験ができる施設や、日本初の戦闘機フライトシミュレーター体験ができる施設などを設ける。このほか、日本食のルーツを持つ名店とコラボした日本食体験レストラン「羽田昔ばなし横丁」、郷土料理や地酒が楽しめる食事処(どころ)「さとむすび」、大田区の人気飲食店なども出店を予定している。
共用空間は7月3日から一般開放し、施設とテナント店舗も同日から順次営業を始める。グランドオープンは2022年を予定している。