東京空港交通(リムジンバス、中央区)とアッカ・ワイヤレス(千代田区)は12月9日、空港アクセスのバス車内で無線LAN(WiFi)によるブロードバンドインターネット接続の商用トライアルサービスを開始した。羽田空港路線も対象になる。
バス車内に高速パケット通信規格であるHSDPAとWiFiを組み合わせた無線環境を用意し、乗客が無線対応の携帯音楽プレーヤー・ゲーム機・パソコンなどを利用できるようにするもの。リムジンバスが設置スペースの提供と告知プロモーションを行い、トライアッカ・ワイヤレスが機器の設置・メンテナンス・サポートサービスを含むインターネット接続サービスを提供する。商用トライアルサービスは来年4月上旬まで無料で実施。その後ユーザーの利便性などの検証を行い、有料サービスへの移行を検討する。
さらに今後同ネットワークを活用し、リムジンバス内のデジタルサイネージを利用したタイムリーな地域情報やCMなどの配信などについても検討していくという。
トライアルサービスを提供するのは、リムジンバスが今年5月より導入したオリジナルキャラクターを描いたラッピングバス「リムちゃん号」2車両。同社によると、同特別車両の運用期間を今回のトライアルサービスの導入に合わせて延長したという。
アッカ・ワイヤレスは無線LANの公共交通機関への拡大に積極的で、12月3日には京急交通・京急横浜自動車と共同でタクシー車内における無線インターネットサービスを試験的に開始している。