寺田倉庫が運営する伝統画材ラボ「PIGMENT(ピグモン)」(品川区東品川2)が2月9日、フランクフルトで行われた「German Design Award 2018」の受賞式で「winner」を受賞した。
同施設は、希少な顔料や筆やブラシなどの画材を取りそろえ、ワークショップ、ミュージアム、ショップなどの機能を通じて、その用法や歴史についての研究・教育・普及活動を行っている複合クリエーティブ施設。
建築家の隈研吾さんが内装デザインを担当し、竹の簾(すだれ)を使った曲線を描く特徴的な天井や、色のグラデーションが壁一面に広がる顔料棚などが評価され、同Awardの「Excellent Communications Design」カテゴリーの特に優秀な作品に贈られる「winner」を受賞した。
寺田倉庫は「国際的な評価を励みに、今後も画材や絵画技法の伝統継承といった文化的価値を発信していく拠点としての役割を全うしていきたい」と意気込む。
「German Design Award」は、2012年から始まったドイツデザイン評議会が運営する国際的なデザイン賞。2018年は「Excellent Product Design」「Excellent Communications Design」「Universal Design」の3つの部門で構成され、ドイツデザイン評議会から推薦を受けて参加することができる。