東京ビッグサイト(東京国際展示場、江東区有明3)で12月8日~10日の3日間、終活関連業界の企業200社以上が一堂に会する日本最大級の専門展示会「エンディング産業展2015」が初開催された。
主催は「エンディング産業展(ENDEX)実行委員会」。年々マーケットを拡大している、自分らしいエンディングを行う「終活」。同展示会では、葬儀や供養のあり方が大きく変化している中、葬祭産業のマーケット事情や今後予想される新しい葬祭スタイル、ペット葬儀なども含めた幅広い最新情報を集めた。会期中は、映画「おくりびと」を監修した「おくりびとアカデミー」による「納棺士デモンストレーション」や、僧侶としての見た目、立ち振る舞い、姿勢などを総合的に評価し、僧侶の日本一を決める「美坊主コンテスト2015」など、60以上ものイベントを実施。初開催にも関わらず、延べ2万2067人の来場者(主催者発表)で会場は大いににぎわいを見せた。
9日に行われた「美坊主コンテスト」は、予選を通過した8人の僧侶が参加。審査は2分間の自己アピール、3分間の法話、姿勢や所作などの見た目で判定。自己アピールでは、瓦割りを披露したり、DJをやっていることをPRしたりと、多彩な芸を披露する僧侶が多く見られた。そんな個性あふれる参加者の中、約120票のうち30票を獲得した北海道の僧侶、「北の海老蔵」こと「滝吉照誉ご導師」が日本一の僧侶に輝いた。
「美坊主コンテスト」を主催した株式会社おぼうさんどっとこむの栗本さんはコンテストを振り返り、「来場客の方たちからは『お坊さんはどこか遠い存在だと思っていたが、コンテストを通して身近な存在に感じられた』『お坊さんのイメージが180度変わった』などの感想をいただいた。閉鎖的なお坊さんの世界を少しでも多くの方々に認知していただくことができて良かった」と話す。