ホテルコムズ大田市場、空港ホテルとして好調-新鮮な食材も人気に

朝食バイキングでは食材の生産者情報を掲示する

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 大田市場内にあるホテルコムズ大田市場(大田区東海3)が、羽田空港利用者に向けたエアポートホテルとして好調だ。

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 同ホテルは1996年、現在と同じ大田市場の敷地内にオープンした(当時の名称は「アーバンホテル大田市場」)。当初のメーンターゲットは、平均日量で青果3,105トン、花き327.8万本、水産106トンを取り扱う日本最大の市場関係者だったが近年、空港機能の拡張とホテル利用者の多様化に伴い「エアポートホテル」としてのサービスを拡充していた。現在は、ホテル~空港ターミナル間に無料送迎バスを運行するなどして、航空利用者の取り込みを進めている。

 同ホテルによると、150ある客室の平均稼働率は約85%で、宿泊者比率は空港利用者=約50%、市場関係者=約15%、そのほか(修学旅行など)=約35%。

 同ホテルはその立地条件を生かした新鮮な食材による料理も特徴。毎朝「競り」が行われる青果棟・水産棟には、料理長自ら歩いて食材の買い付けに出掛けるという。そのメリットは大きく、新鮮なことだけでなく珍しい野菜や鮮魚などを安く仕入れてもらうことも可能だという。また、早朝に食材を納入する市場関係者がレストラン営業時間には利用客としてホテルを訪れることも少なくない。サービス提供者と利用者が共にプロの厳しい目で料理のクオリティーを吟味するという。

 メニューは、朝食バイキング(1,200円)、日替わり本日のランチ(1,100円~)、ランチの海鮮ばらちらし(1,500円)、ディナーの各種定食(2,000円~)など。

 同ホテル支配人は「羽田空港の2010年に向けた機能拡張においては、大田市場とホテルにとって新しい展開が期待できる。市場の一般開放などもさらに進めて、地域の人々に市場とホテルにもっと親しんでもらえればうれしい」と話す。

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