羽田空港第2ターミナル(大田区羽田空港3)本館南側3階にある美術館「ディスカバリーミュージアム」で6月21日より、新企画「細川家の絵師たち展」が開催される。
江戸時代の大名家では、年中行事や対面などの儀礼の場で使用する絵画や大名が私的に鑑賞する作品などが、お抱えの絵師たちを中心に多数描かれた。今回の展示では、肥後54万石の大名・細川家に使えた絵師・矢野吉重の「宇治川合戦図屏風(びょうぶ)」や杉谷行直の「富士登山図鑑」をはじめとする多彩なジャンルの絵画を紹介。近世絵画の「粋」を披露する。
そのほかの主要作品は、杉谷雪樵作「七滝御覧図(ななたきごらんず)」、山本探川作「富士三保清見寺図(ふじみほせいけんじず)」、矢野三郎兵吉重作「一ノ谷合戦屏風図」など。
同館は2010年にオープンした国内初の空港内美術館。700年の歴史を持つ細川家の約6000点の美術工芸品と5万点以上の歴史文書を所蔵する「永青文庫」の所蔵品を、従来の美術館の枠を越えたラウンジ風の新しいスタイルで常設展示する。企画展の開催は今回が14回目
開催期間は、前期=6月21日~7月27日、後期=7月29日~9月7日。開館時間は11時~18時30分(土曜・日曜・祝日は10時から)。7月28日は展示入れ替えのため休館。入館無料。