2月23日に東京ビッグサイト(国際展示場、江東区)付近をゴールに東京都心で開催される東京マラソンの観戦者用「多機能トイレマップ」が現在、ウェブ上で無料公開されている。
多くの人が集中するコース沿道とゴール周辺でも高齢者・障がい者・子育て中の親が安心して観覧できるようにと、ウェブサイト「みんなでつくるユニバーサルデザイントイレマップ Check A Toilet」を運営するNPO法人「Check」(世田谷区)が制作。スタート地点の新宿・東京都庁からゴールまでのコース付近にある多機能トイレの情報を、PGF生命(プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命)、MSD、ACCESSの社会人ボランティアスタッフら174人がスマートフォンを活用して地図に落とし込んだ。
マップはコースを10エリアに分けてウェブサイトに掲載。スマホのアプリも用意する。
同社によると、マラソン大会・花火大会・祭り・海水浴場などの野外イベントでは健常者でもトイレを探すことに苦労し、多機能トイレを利用する高齢者・障がい者・子育て中の親はそれを理由にイベント参加を諦めることが多いという。地図を作成することで幅広い利用者の積極的なイベント参加を支援したい考え。
同社はトイレマップ制作を通じた市民活動支援事業やバリアフリー・ユニバーサルデザインに関する情報収集および情報提供事業などを手掛ける。今回の制作物は大規模イベントのトイレマップの第5弾で、今後も同様の情報の整備と公開を展開していく予定。
東京マラソンの主催者によると、昨年の沿道の観戦者数は約130万人。