都立大森高校(大田区西蒲田2)は7月12日から、一般向けに韓国の打楽器サムルノリを演奏する講座を開いている。
講座「韓国の太鼓を演奏してみよう サムルノリ入門」は、同校が東京都の都立学校開放事業の一環として実施するもの。同校の施設設備・教材などを活用した国際理解・異文化理解の公開講座として毎年開催し、今回が11回目。4回の連続講座で、7月20日まで毎週末に開く。
講師にサムルノリの演奏グループ・ウリパラムの兪暁久(ユ・ヒョグ)さんと同メンバーを迎え、同楽器の基本的な知識と初歩的なリズムの理解から実際の太鼓の演奏までを体験する。2回目までの基礎学習では、呼吸法や「体の力を抜く」技術、歩きながらリズムを取る練習などが行われた。
14人の受講者は、異文化に直接触れてみたいという人や、海外の音楽の研究に興味がある学生などさまざま。「(サムルノリの独特な世界が)楽しくて、何度も参加している」と話す人も。
サムルノリとはもともと、韓国の伝統的な打楽器を用いて独自の音楽スタイルを確立したグループ名。同グループが世界的に有名になったことから、現在はそのスタイルそのものがサムルノリと呼ばれる。雷・雨・雲・風の音を表現する4種の打楽器を独自のリズムに合わせて演奏し、自然の激しさややさしさを動きとともに表現するという。
同校では、今後も同講座を継続して開催する予定。