はとバス（大田区平和島5）グループは4月2日、港区の日の出桟橋に停泊中の大型クルーズ船上で2012年度の合同入社式を行った。

　大型クルーズ船は同社グループのシーライン東京の「シンフォニーモデルナ」。はとバスには同船への乗船やディナークルーズを組み込んだ観光バスツアーもあり、同社グループは毎年同船上で合同入社式を行うのが恒例になっている。

　式には観光バスのガイド訓練生（ガイド技能職）22人のほか、整備技能職・運転能職・総合事務職ら、新卒・社会人枠でグループ企業に採用された計44人と同社役員や関係者らが出席。はとバスの金子正一郎社長が「東京には新しい観光資源も生まれている。安全を最優先に最高のサービスを提供し、より多くの人たちにおもてなしの心と『はとバスブランド』を伝えてほしい」と期待を込めた。

　式の後、新入社員は桟橋上で記念撮影に臨んだ。ガイド訓練生で秋田県出身の工藤華奈さんは「入社式を終えて社会人としての自覚を感じている。笑顔を絶やさないガイドになって、お客さまがリピートしてもらえるよう頑張りたい」と新社会人生活への抱負を語った。

　訓練生は段階的な訓練を経て、今年前半には都内のバスツアーのコースでの実務に就く予定。