国土交通省は2月17日、日本とニュージーランドによる航空輸送の自由化協定「オープンスカイ」を目指す協議が合意し、羽田空港の発着枠の設定と成田路線での協定実現となどを認めたと発表した。

　今回の合意により深夜早朝時間帯における羽田空港とニュージーランドを結ぶ路線の枠組みと、2013年夏季に予定される成田空港の発着枠27万回化のタイミングでの同空港関連路線のオープンスカイ実現。首都圏空港以外の空港からの輸送における「以遠権」の自由化などが認められた。

　羽田空港発着の新路線については、深夜早朝時間帯（23時～翌朝6時）に使用されていない他路線の発着枠を有効活用するかたちで実現が可能になる。「以遠権」の自由化では、相手国で旅客・貨物を載せ自国を経由して第三国へ輸送する路線設定などが可能になる。

　日本と世界各国とのオープンスカイを目指す航空協議は、政府による新成長戦略に基づくもの。これまでに東アジア・ASEAN諸国・アメリカ・イギリスなどとの間で協議が行われ、すでに14カ国との間で完全または部分的な自由化に合意している。（取材協力＝みんなの空港新聞）