池上本門寺(大田区池上1)で7月6日より、仁王門から日蓮聖人像前の広場周辺の境内を500個の風鈴が飾るイベントが始まった。
ミクシィのコミュニティー「500個の風鈴の音を聴く」が主催団体となり、有志の実行委員が企画・運営するイベントで、今年で4回目。今回から、これまで協力関係にあった同寺境内の有効活用を進める団体「イキイキ推進委員会」が共催する。「(今後は)より地域に根ざした活動になるのでは」(イキイキ推進委員会の担当者)という。イベント代表は、今年から地域に住む高井基行さんが務める。
前回開催までの代表の飛鳥井正道さんによると、500個の風鈴を飾ろうと思ったのは「駒沢敏器氏による屋久島での500個の風鈴のイベント、そして岡野弘幹氏による1,000個の風鈴によるイベントを知り、ぜひ自分もやってみたいと思った」ことがきっかけ。ネット上での呼びかけに応えた人たちが実行委員会のスタッフとなり、開催にこぎ着けたという。
「自分はミクシィで、風鈴の調達やボランティアの募集などの準備をした。するとネット上で知り合った方が『それならココがいい』と情報を提供してくれるなど、多くの人に助けられて実現できた」(飛鳥井さん)。準備はネット上だけでなく、実際に会場などの見学を何度も行ったという。自然の風が吹き、緑が多い環境の池上本門寺では、「風鈴が響き合う音のように、ネットが運んできてくれた(人々の)縁を感じる」(同)。
今後はさらに地域に根を張り、「(主催者の一方的な企画ではなく)近所の人が自分たちのために開くイベントを目指したい」(高井さん)とも。
開催は今月20日18時まで。