羽田空港の国内線ターミナルビルを管理運営する日本空港ビルは9月26日、利用者満足度調査で第1旅客ターミナルが総合で72%を、第2旅客ターミナルが75%をマークしたと発表した。
同社が利用者満足度の向上に向けて今年1月に実施したアンケート調査結果をまとめたもの。「施設」「案内サービス」「売店/レストラン・喫茶店」のカテゴリーについて寄せられた2042件の回答を集計した。案内表示の満足度は両ターミナルとも約6割となったものの、項目別では「情報の探しやすさ」が5割弱に止まった。一方で専任の案内スタッフ「エアポートコンシェルジェ」を利用した場合には満足度が第1で73%、第2で93%と高かった。
売店・レストランのカテゴリーでは第1・第2共「売店」の満足度が向上し、それぞれ64%・68%となった。第2ターミナルの項目別では売店の「品ぞろえの豊富さ」とレストラン・喫茶店の「店内に入るまでの待ち時間(の少なさ)」「注文してからメニューが出てくるまでの待ち時間(の少なさ)」など、サービスの速度に関する満足度が向上した。
回答者の利用状況ではフライト目的を「仕事」とした人が、第1が44%、第2が51%。出発便利用者のターミナル滞在時間の平均は、第1が70 分と前回の2008年度調査よりやや短く、第2では 74 分と前回とほぼ同レベルだった。到着便利用者と送迎など「フライト目的以外」の利用者の滞在時間は、 第1が29 分、第2が 30 分だった。
同社は調査結果を踏まえ、店舗での「品ぞろえ」「サービスの速さ」などの点の改善活動や案内表示の工夫などを続け、「より高い利用者満足度を目指していきたい」としている。