ワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2、中央区)は8月より、お台場の商業施設・ヴィーナスフォートでWi-Fi(公衆無線LAN)サービス「Wi2 300」を提供している。
一般客に加えて、車で15分の距離にある羽田空港から直接訪れる外国人観光客らを対象にする利用者サービスの拡充で、同施設を運営する森ビル(港区)と共同で展開する。同社によると、同施設にはその立地からすでに外国人観光客が多く訪れていたが、スマートフォンやタブレットPCなどのWi-Fi対応端末の急速な普及により、無線インターネット利用のニーズがいっそう高まっているという。
新サービスの導入にあたって同施設全域に新たにWi-Fi網を構築。既存の「Wi2 300」「au Wi-Fi SPOT」のユーザーがインターネットアクセスできるほか、観光客らが日本語と英語に対応した「Wi2 300」のログイン画面から「ワンタイムプラン」(料金、6時間=350円~)を申し込むと、同施設内を含む全国1万3000カ所でアクセスが可能になる。
同施設では東京都心の商業施設では初めて試みとして、同サービスを3時間無料で利用できる「ゲストサービス」も提供する。利用はログイン画面やフロアガイドなどに表示されているQRコードから空メールを送ると、無料アクセスに必要な「ゲストコード」が返送されてくる。
新サービスは森ビルが設置場所の提供を、Wi2がサービスの提供とWi-Fi設備の構築・運用をそれぞれ行う。「両社が協力することで日本人はもちろん、外国人観光客が多く訪れる施設のさらなるサービス強化を目指す」(同社)。同社はすでに羽田・伊丹・中部の各空港や羽田・成田空港路線のリムジンバスなどでも同様のサービスを提供しており、空港利用者に向けたWi-Fiサービスの拡充に積極的だ。