ボーイング787が羽田から国内各地にテスト飛行-ANA導入前の検証で

羽田空港に初飛来したボーイング787型機。しなかやか主翼の形状が特徴のひとつ。Photo: ©Jun Matsumoto

羽田空港に初飛来したボーイング787型機。しなかやか主翼の形状が特徴のひとつ。Photo: ©Jun Matsumoto

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 ボーイング社の最新鋭中型旅客機B787型機が国内の空港設備の検証プログラムの一環で7月3日、シアトルの同社工場から羽田空港に飛来。今週は連日、国内の各空港に向けてテスト飛行を行っている。

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 同型機はANAが世界で初めて導入する。検証プログラムは、この夏に予定する初号機の受領を前に、ボーイング社と共に実機を使用して国内空港の給油作業・格納庫内のスタンド・空港ゲート・トーイング(機体けん引)作業などとの適合性を確認するもの。羽田空港を拠点にすでに、大阪伊丹・関西・岡山・広島の各空港を往復した。10日には中部国際空港へも飛行し、その後シアトルに戻る予定。

 同型機は開発の遅れなどから就航が当初の予定から3年以上遅れている。日本の空に機体が姿を現すことを待ち望んでいた関係者と航空ファンも多く、3日の羽田到着時には多くの人たちがターミナルや空港デッキで歓声と共に出迎えたほか、大阪伊丹空港飛来時には1000人以上のファンらが詰めるほどのにぎわいを見せ、新型機への人気を印象づけた。

 同型機は機体に炭素繊維複合材を使用するなどして軽量化を図り、従来の同サイズの機材と比べて燃費が約20%向上。次世代の主力旅客機としての期待が高い。ANAは本年度中に合計14機を受領し、当初は国内線に、その後は国際線に導入する予定。初号機は羽田空港~岡山空港または広島空港の定期便に投入する意向もすでに伝えている。

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