航空各社は羽田空港から連日、首都圏と東日本大震災の被災地域を結ぶ臨時便を運航している。
現在、最も多くの臨時便が運航するのは羽田~山形線。山形空港(山形県東根市)は11日の震災直後に一時閉鎖されたが、すぐに航空機の運航を再開。羽田(1日1往復)と大阪(伊丹、同3往復)を結ぶJAL定期便は、救援輸送機などの運航と並行して避難者らの数少ない移動手段としてほぼ通常運航を続けた。臨時便は同社が羽田線を1日8往復、大阪線に3往復、新千歳線に2往復運航。機材も大型化し輸送力の増強を図る。一部の便の山形空港発着時刻は空港24時間運用に伴い、通常は運航がない夜間(19時30分以降)に設定している。
同社は羽田からいわて花巻空港(岩手県花巻市)へも臨時便を1日2往復運航し、被災者の移動と救援活動の関係者らの重要なアクセスとして活用されている。同路線の民間機の運航は、定期便が廃止された1985(昭和60)年以来26年ぶり。
福島空港(福島県石川郡)と茨城空港(茨城県小美玉市)にもANAやスカイマークが被災地救援を目的とした臨時便を多数運航する(一部はすでに運航終了)。
国土交通省によると3月24日に運航が予定される臨時便は全国で合計42便。これに伴う乗員配置と機材繰りなどで、羽田~新千歳・福岡路線では一部減便が実施されている。