川崎市(神奈川県)は2月1日より、独自に制作した外国人旅行者に川崎の魅力を伝える動画資料を東アジア各国の現地旅行関連サイトなどで配信している。
昨年10月より本格化な国際化が進む羽田空港(東京都大田区)に隣接する自治体として、同空港利用の外国人旅行者を積極的に取り込もうとする施策。動画のタイトルは「ENJOY! KAWASAKI」で、東京に近い同市のアクセスの良さやショッピング・カルチャー・スポーツ関連など市内の見どころを幅広く紹介する。制作には市の職員やボランティアが参加しており、「手づくり感あふれる、親近感の持てるビデオに仕上げた」(同市広報担当者)。
動画は英語・中国語(北京向け・台湾向け・香港向け)・韓国語で制作。長さもウェブサイトやDVDなどの媒体ごとに15秒・30秒・5分のバージョンを用意する。日本に観光で訪れる前の観光資料としてすでに、東アジアの国々でのオンライン配信と各国の旅行会社を通じたDVD版の配布を開始している。
国内でも同じコンテンツを羽田空港の「羽田観光情報センター」の大型ビジョンで放送するほか、同市のウェブサイトなどでも配信。
同市では羽田国際化を機に、臨海部の工場エリアのPRなどの新しい観光事業を積極的に展開している。動画を通じ、羽田到着後は都心や横浜に直行することの多い外国人旅行者の間で同市の認知度を高めていきたい考え。