アメリカン航空(米、AA)は1月19日、新規に開設を予定している羽田空港~ニューヨークJFK線の就航日を2月20日(羽田発初便運航日)に繰り上げると正式に発表した。
同社は同新路線の就航日を当初予定の1月22日(同)から3月3日に延期することを発表していたが再度諸条件の見直しを行い、スケジュールの2月20日への前倒しを決めたもの。同社は先の延期の理由に「1月~2月が米国本土から東京への旅客需要が低下する時期であること」を挙げていたが、営業担当者によると、新日程での初便を含む2月のフライトの予約状況は「好調」だという。同路線の運航スケジュールは、羽田発=6時40分・JFK着5時15分、JFK発=18時10分・羽田発=22時15分(翌日)。
羽田空港では同日、デルタ航空(米、DL)がデトロイト線に、ブリティッシュ・エアウェイズ(英、BA)がロンドンヒースロー線にそれぞれ就航し、翌21日にもデルタがロサンゼルス線を開設する。これにより2月後半、同空港と欧米の主要空港を結ぶ長距離路線網が一気に拡大することになる。
羽田空港の国際定期便の発着枠においては、欧米路線の運航は深夜早朝時間帯に限定されており、同制限を理由に羽田就航を見合わせている航空会社もあるとされている。羽田の国際線発着枠が今後段階的に拡大し、さらなる国際定期便の就航が期待される中、昼間時間帯における欧米路線の定期便運航の実現を求める声も多い。