JALの国内旅行商品を扱うJALツアーズ(本社=品川区)は1月6日、「ジャンボジェット」の愛称で親しまれたボーイング747型機の国内線仕様の最後の1機の「退役ツアー」の参加者の募集を始めた。
同ツアーは「惜別ジャンボ国内線専用機-400D 退役フライト2 日間」で、2月19日に実施する。1991年に就航した機体番号「JA8084」の機材で羽田空港から新千歳空港へ飛び、かつて国内最長路線として人気があった「札幌-沖縄」線をリバイバル飛行する。宿泊地の沖縄で運航系・客室系乗務員を交えた夕食懇親パーティーに参加し、翌日、同型機の国内の「ラストフライト」として那覇~羽田間を飛行する。基本旅行代金は5万9,800円(朝食1回・昼食1回を含む)。募集定員は510人。
ボーイング747型機の中でも400型は航空機関士を不要にした「ハイテクジャンボ」として脚光を浴びた形式。「-400D」は国内線専用の仕様で500人以上が搭乗可能であることが最大の特徴だった。「大量航空輸送時代の象徴で、座席数の点では(大型旅客機の)頂点に君臨する機体」(同社担当者)。
JALは航空需要の変化やより運航効率の高い新型機の導入などの理由から、今年3月までにボーイング747型機を退役させることを決めている。JALツアーズでは、国際線でもハワイやグアムなどに向けた同型機を使用する記念ツアーや撮影ツアーなどを企画している。
国内ツアーの申し込みは電話のみで受け付ける。申し込み受け付けは10日18時まで(満席になり次第締め切り)。