羽田空港の新国際線ターミナルに隣接する東京モノレールの新駅が開業から3週間を経て、多様な利用者で活況を呈している。
新駅「羽田空港国際線ビル駅」は、新国際線旅客ターミナルの供用開始に伴い10月21日に開業。高架の軌道を走るモノレールの仕組みから、駅のホームがターミナル3階の出発ロビーと同じレベルにあり、同階の改札口から航空会社などの手続きカウンターまでの距離が歩いて「1分」であることが特徴になっている。
同社によると、新ターミナルが最新の空港施設や飲食・販売店舗などを展開し、同鉄道の都心の始発駅・浜松町駅から最短13分で到着することなどから、開業以来、航空利用に加えて一般の旅客の増加が顕著で、これまでの旅客数を上回る活況が続いているという。
同駅の石坂順子駅長は「開業日以降、順調な運行を続けている。航空利用以外の家族連れなどの旅客もかなり見受けられる。新ターミナルの目の前のホームに到着し、改札の向こうに搭乗手続きカウンターが見えることへの感嘆の声をあげる旅客も多い」と話す。空港国際化で増加した旅客については「利用者のうちすでに数割はアジア系を中心とした外国人と思われる。旅慣れた人は『SUICA(スイカ)』などのICカードで改札を通過する」という。「外国語が堪能なアテンダントが外国からの旅客を案内するほか、駅スタッフも全員で語学の勉強にも取り組んでいます」とも。
羽田空港の地上アクセスとして、同社と京急の2社の鉄道は全体の約3割を占める。同社では引き続き利便性とサービスをさらに向上させ、今後さらに多くの空港利用者を取り込んでいきたい考え。