羽田空港の国際化に合わせ新国際線旅客ターミナルに新駅を開業した京浜急行と東京モノレールは現在、増加が見込まれる空港利用者を取り込もうと、それぞれ新しいサービスやプロモーションを展開している。
京急は同駅と品川駅を直通13分で結ぶほか、渋谷駅まで24分・新宿駅まで31分・浅草まで36分と、他社との乗り換えなどによる都心各地へのアクセスの利便性の高さを強調する。21日の開業イベントにはイメージキャラクターのお笑い芸人「くりぃむしちゅー」が登場。出発ロビー直行の全長約54メートルのエスカレーターや複数台の直通エレベーター、ホームからターミナルまで一貫して利用できる荷物用カートを配備などの特徴をアピールした。
同社グループでは現在、ANAとの共同企画として同グループ施設利用者などに抽選でホテル宿泊券などを贈る「テイクオフ!キャンペーン」も実施。一般向けにも広く新サービスを告知している。
東京モノレールは新駅と浜松町駅を13分で結ぶ直通列車に加え、新駅改札口が新ターミナルの出発ロビーまで「1分」の至近距離に立地する利便性をアピールする。現在、抽選で300人にギフト券などを贈る「モノレールで羽田空港国際線ビル駅へ行こう!」キャンペーンを実施するほか、空港国際化を機に新たな利用者層を開拓しようと、東京湾岸に伸びる沿線の観光情報をまとめた冊子を準備。特典付きの乗り放題乗車券「沿線お散歩1dayパス」(大人700円。2011年3月31日まで)を発売している。
両社ともすでに、深夜早朝便の運航時間に合わせ終電を遅らせ、始発電車を早めるなどのダイヤ改正も行っている。さらに、新駅構内には増加が見込まれる外国人旅客に向けた多言語対応の案内カウンターや旅行センターを設置するなど、本格的に24時間運用・国際化した羽田空港の機能拡大に積極的に対応する。
各キャンペーンとサービスの詳細は両社のサイトで確認できる。