ANAは6月24日、羽田空港D滑走路の供用開始後の10月31日に、同空港とロサンゼルス・ホノルル・シンガポール・バンコクの4都市を結ぶ新国際定期便路線を開設すると発表した。すでに発表済みの台北・、松山空港路線と併せて、同社は羽田の本格国際化後に5つの国際路線に新規就航することになる。
台北を除く4路線は1日1便の運航で羽田出発を深夜0時前後に設定する。機材にはロサンゼルス線にボーイングB777-200ER(座席数223席)を、そのほかの路線にはB767-300ER(同214席)を投入する。台北線は週14便の運航で、スケジュールには現在調整中。台北の発着空港に市内により近い松山空港を使用することで、ビジネス客などに向けた利便性を高める。
新5路線は、国交省が各国との交渉合意に基づいて航空会社に割り当てる発着枠を活用するもので、同省の認可後に最終決定となる。今回の路線追加で10月末時点の羽田からの同社国際線は、現在の「定期チャーター便」から定期便への格上げが予定されているソウル(金浦)線・香港線・上海(虹橋)線・北京線と合わせて9路線となる。
国内の航空会社が10月以降の羽田発着国際線の正式表明は、4月にJALが発表した北米・ヨーロッパ・アジア行きの9路線に続くもの。