羽田空港国際線地区(大田区羽田空港2)で建設が進められている国際線旅客ターミナルビルの竣工が6週間後に近づいた。
同ビルは今年10月のD滑走路完成に伴う同空港の本格的国際化の中核的旅客施設。延べ床面積約4万7,000坪の地上5階建て(鉄道駅のみ地下に設置)で、東京国際空港ターミナル(TIAT、千代田区)が管理運営者となり2008年昨年5月に本格着工した。
同社は今年5月、同ビルの竣工が7月31日に、供用開始が10月21日になるとこが決定したことを発表した。同社広報担当者によると6月17日現在、ターミナル内では設備の最終的な工事などが進められており、全行程の進ちょくも9割を優に超えているという。周辺の駐車場ビルや貨物ビルと合わせて国際線地区全体の完成は間近に迫っている。
同ビルから同空港A滑走路と駐機場などを挟んで立つ国内線第1旅客ターミナルからは、完成間近の国際線地区の全容を見ることができる。旅客ターミナルではガラス張りのビル壁面や搭乗橋、さらに5月に設置された「TOKYO INTERNATIONAL AIRPORT」の巨大サインやアメニティー施設として国内空港に初めてオープンするプラネタリウムのドーム型の外観などを確認できる。
ビル供用開始日にはターミナルに直結する東京モノレールと京浜急行の新駅も開業する。国際定期路線が就航開始する10月31日までの間も、一般の新ビルへの立ち入りは可能になる予定だという。