欧州の航空機メーカー・エアバスは12月15日、羽田空港で新型プライベートジェット「A318エリート」を報道陣と顧客に向けて公開した。
同機は民間企業・VIP・政府などに向けた「エアバス・コーポレート・ジェット(ACJ)」と呼ばれるプライベートジェットの最新鋭機。客室の最大幅が3.7メートル、全高が2.25メートルと、従来の同機種の2倍以上ある機内空間の高い居住性と快適性が最大の特徴になっている。参考価格は従来機とほぼ同等の6,200万ドル(約55億円)。8人乗り仕様の場合、7,800キロメートル以上をノンストップで飛行でき、東京から東南アジアの各都市などに直行できる。同社は社員の海外出張が多い日本企業などに時間の有効活用が可能である点をアピールして、売り込みを図りたい考え。
同社によると、2007年には世界中の顧客から38機のACJを受注した。覚書によるオーダーを加えると合計で約50機となり、プライベートジェットとしては「記録的な受注数」(同社)だという。これまでのACJの合計受注数は100機を超えている。