ANAグループは10月1日~31日、羽田―札幌線・羽田―沖縄線の対象便で「商品・サービスのエコ化」と「ANA環境活動の見える化」を進める「エコトライアル・フライト『e-flight』」を実施する。
「e-flight」は同社グループの環境保全への取り組みの一環で2006年より毎年、「空の上から地球を考える」をキャッチフレーズに特定の期間・路線で実施している。4年目の今年は「環境に配慮した商品・サービス」を通常便に先駆けて提供し、将来の本格的な環境配慮型サービスの導入につなげることを目指す。
対象便の機内では、紙コップのリサイクル、国産間伐材ばしの導入、エコ包装化粧品のサンプル配布、環境保全活動のVTR上映などを予定する。e-flight以外の一部の便でも、ペットボトルのリサイクル、植物由来の素材を原料とする「バイオマスマス・プラスチックカップ」の採用、カーボンオフセットプログラムの提供などを行う。
地上でも羽田・千歳・沖縄の各空港で、「e-flight」を紹介するVTRの上映、手荷物の軽減の促す活動、手荷物の包装用として100%再生原料を使用したビニール袋の配布などを行う。
環境保全を経営の重要課題と位置付ける同社は昨年11月、運輸業界で初めて環境省による「エコ・ファースト企業」に認定された。「今後も業界のトップランナーとしてさまざまな環境保全活動に取り組み、持続可能な社会の形成に積極的に貢献していく」(同社)。
「e-flight」は国際線では同社の成田~シンガポール線(一部便を除く)でも同期間に実施予定。