国土交通省は4月6日、日本とカナダの航空当局による航空協議で、2国間の航空自由化が合意したと発表した。
同合意により羽田・成田の2空港を発着する路線を除いて互いの国の就航都市・路線・便数が自由化し、両国の航空会社は首都圏以外の国内空港から北米へ直行便を制限なしに運航できるようになる。人・モノ・カネ・文化・情報の流れにおいてオープンな経済社会の構築を目指す政府の「アジア・ゲートウェイ構想」に基づくもので、日本にとって8つ目の国・地域との航空自由化。アジア以外では初めての合意となる。
合意ではまた、羽田~カナダ路線の開設も認められた。2010年10月の羽田第4滑走路の供用開始後の深夜早朝時間帯(22時~翌7時)に、双方の国の航空会社にそれぞれ1日1便の運航枠を設けるもの。カナダ側の就航都市はバンクーバーまたはトロントで、同時間帯における初の北米路線の枠組み設定となる。
成田空港については、2010年3月の発着枠拡大後に双方の国が夏期に週1便増便することで合意した。カナダ側は新たにカルガリーへの就航を計画している。
同省は今後も、さまざまな課題を抱えながらも、欧米を含む各地の国・地域との間で自由化に向けた交渉を続けていく考え。(取材協力=みんなの空港新聞)