リムジンバス全車両に無線LAN機器搭載-羽田線でもサービス開始へ

羽田空港を出発するリムジンバス。後方は建設中の新管制塔。

羽田空港を出発するリムジンバス。後方は建設中の新管制塔。

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 東京空港交通(中央区)とワイヤ・アンド・ワイヤレス(港区)は3月25日、羽田空港・成田空港発着のリムジンバス全車両で6月より、無線LANによるブロードバンド・インターネット接続の有料サービスを開始すると発表した。

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 新サービスはワイヤ・アンド・ワイヤレスの移動車両向けのネット接続ソリューション「Wi2 Vehicle」。バス車内に高速パケット通信規格のHSDPAとWiFiを組み合わせた無線環境を整備し、乗客が無線LAN対応の携帯音楽プレーヤー・ゲーム機・パソコンなどを利用できるようにするもの。下り最大14Mbpsの高速通信が可能になる(理論値)。東京空港交通が設置スペースの提供と告知プロモーションを行い、ワイヤ・アンド・ワイヤレスが機器の設置とインターネット接続サービスを提供する。

 両社は6月1日のサービス開始を目指し、利用条件などの詳細を順次発表していくが、料金体系はワイヤ・アンド・ワイヤレスが都心で提供する無線LANサービス「Wi2 300」(月額基本料105円に従量料金を加算。最大月額980円)をベースにしたものになる予定。空港利用者向けに日ごとの利用を可能にする料金プランの導入も検討するという。現在、東京空港交通が保有する約350両のすべてのバスで無線LAN機器の搭載作業を進めている。

 両社は昨年12月より両空港路線の限定車両で無料の商用トライアルを実施していたが、広報担当者は「トライアル期間にもバス利用者から対象便の問い合わせがあるなど、手応えを感じている」と有料サービスに自信を見せる。今後、無線LAN対応の携帯端末の利用が進む外国人ビジネス旅行者向けに英語による告知も行うほか、将来的には到着地の案内や広告などの情報のコンテンツを配信する予定もあるという。

 東京空港交通は現在、両空港から首都圏のターミナル駅やホテルなどに1日に約1,200便のリムジンバスを運行する。「日本人の空港利用者はもとより、来日した外国人も切れ目なくブロードバンド・インターネットに接続することが可能になる」(同社)。

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