ANA東京空港支店は3月21日、羽田空港ターミナルと同社訓練施設で「グランドスタッフ講座」を開催した。
同講座は、同社が初めて主催する空港地上職の体験講座で、対象は中学生。同支店旅客部の現役社員が空港グランドスタッフの仕事をより多くの人に知ってもらおうと発案し、内容もすべて部内のプロジェクトチームが企画した。事前に応募した17人には、今春中学生になる小学生や、東北や関西からの参加者もいた。
参加者は空港ターミナルで実際の搭乗手続きカウンターやバックオフィスでの実務を間近に見学した後、空港エリア内にある同社の地上職訓練施設「SPECIA」(Star Players Education Center in ANA)に移動。実際の制服を着用して歩き方、立ち方、言葉づかいなどの立ち振る舞いを学び、空港設備のモックアップを使って発券カウンターや搭乗ゲートでの業務手順を体験した。
同プロジェクトチームリーダーの古川紋子さんは「開催前には参加の応募があるかどうか、楽しんでもらえるかどうか不安もあったが、(自分たちの仕事を体験した)中学生がとてもすてきな表情をしていたのがうれしい。今後、ANAとグランドスタッフの仕事をもっと身近に感じてもらえれば」と話す。
「この企画が実際の業務担当者からの発案であることの意味は大きい。今後も環境が整えば同様の講座の開催を検討していきたい」(同社広報室)。