車いすのまま遊べるアーケードゲーム機-京浜精密製作所、バンダイナムコと開発へ

研究開発中の様子(イメージ) 写真:バンダイナムコゲームス

研究開発中の様子(イメージ) 写真:バンダイナムコゲームス

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 京浜精密製作所(大田区下丸子3)は今年10月より、バンダイナムコゲームス(本社=品川区)が進める車いすに座ったままでも遊ぶことのできるアミューズメント施設向けアーケードゲーム機の研究開発に協力している。

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 AM市場に流通しているほとんどのドライブレースゲームは、シートの一部が固定されており、また足でアクセルを踏むことにより加速調整を行うため車いすに座ったまま遊ぶことはできない。バンダイナムコゲームスは「多くの人々が楽しめるゲームを研究開発することで、世界中の人々に感動と豊かで楽しい時間を提供し続ける」というコンセプトの下、両足を使わなくてもゲーム性を損なうことなく楽しめるドライブレースゲーム機の研究開発を進めている。

 同製作所は光学機器部品やハイエンドオーディオ部品の製作を手がけ、非販売目的として自動車に関する福祉パーツの研究開発にも取り組む。車いすで家庭用ゲーム機のドライブレースゲームを楽しむ装置などの開発にも実績がある。バンダイナムコゲーム社とともに10月から進めている研究では、加速調整を手動装置に切り替えたほか、筐体(きょうたい)にスロープを加えるなどの改良を加えることで、車いすに乗ったままでも無理なくゲームを楽しめる機器を製作しているという。開発には、レーシングドライバーで車いすユーザーファッションデザイナー・プロデューサーの長屋宏和さんも協力する。

 同製作所の横田信一社長は「新型ゲーム機の開発は現在進行中だが、環境が整い次第(バンダイナムコゲームス社とともに)イベントなどで発表していきたい」と話す。「今後、ハードウエア同様ソフトウエア面の研究も促し、病院・福祉施設での利用や実際の運転練習装置としての活用など、AM施設での娯楽目的以外の用途も提案したい」と、福祉機器の開発に積極的だ。

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