日本科学未来館(江東区青海2)で12月3日、サイエンティスト・トーク「アジア史上初!新元素『ニホニウム』発見の意味するもの」が開催される。
理化学研究所のメンバーを中心とした研究グループが加速器を使って9年間の実験の末、発見した113番新元素「ニホニウム」。昨年12月31日に「国際純正・応用化学連合(IUPAC)」から命名権が与えられ提案した同名称は、公開査読が終わり、間もなく周期表に掲載される見込みだという。
同イベントでは、新元素研究の準備段階から携わっている理化学研究所・仁科加速器研究センターの加治大哉研究員が登壇。新元素発見の実験とはどのようなものか、「ニホニウム」が周期表に載ることは日本の科学技術にとってどのような意味を持つのか、実際の苦労話や知られざる舞台裏などを紹介する。
欧米以外の研究グループが発見した元素の名前が新元素として周期表に刻まれるのは、アジア・日本科学史上初とされており、その偉業や基礎科学に対して社会的な関心も高まっているという。
開催時間は14時30分~15時30分。入館料は大人=620円、18歳以下=210円、6歳以下の未就学児は無料。定員は約40人。