羽田空港国際線旅客ターミナル(大田区羽田空港2)2階到着フロアに8月1日、国内で使用できる無料の公衆無線LANの接続IDとパスワードの発行機が登場した。
京浜急行電鉄(港区)とグループ会社の京急システム(同)が設置した「Wi-Fi Staff(ワイファイ・スタッフ)」で、訪日外国人が国内の無料公衆無線LAN(Free Wi-Fi)サービスの申し込み手続きをセルフで行うことができる。
訪日外国人の羽田空港の利用拡大を背景に京急電鉄がサービスを発案し、京急システムが機器を開発した。利用者が自身のパスポートをスキャナーにかざすと、Wi-Fi接続のIDとパスワードが発行される。接続可能なネットワークはワイヤ・アンド・ワイヤレスが提供する「Wi2 300(ワンタイムプラン)」で、同鉄道線各駅・車両のほか、全国20万カ所以上の同サービスのWi-Fiスポットで利用できる。利用時間は初回ログイン後連続6時間。1人につき1IDを発行。端末は英語・中国語(繁体字・簡体字)・韓国語に対応する。
同社はこれまでも駅・車両内のWi-Fi環境の拡充などを行い、羽田の国際線発着枠が拡大した3月30日以降は、国際線ターミナル駅構内の「京急ツーリストインフォメーションセンター(TIC)」で6時間無料のWi-Fi接続サービスを提供するなどし、訪日外国人旅客の需要に応えてきた。今回のID発行機の設置は同取り組みをさらに進めるもの。深夜・早朝の時間帯にも同サービスの提供が可能になった。