東京モノレール（港区）は今月、1966（昭和41）年ごろに制作された同社サービスと東京の風景などを収めた映像作品を同社のユーチューブチャンネルで公開した。

　「世界を結ぶ東京モノレール」と題された約20分間のニュース映像スタイルのモノクロ作品で、読売映画社（現・読売映像）が制作した。同鉄道の車両・駅・沿線の紹介のほか、東京タワーや多くの人々が働く都心のビル街の風景を収めた内容。同鉄道が乗り入れる羽田空港の紹介では、世界各国の航空機が爆音とともに離着陸する光景も収録し、ジェット機によってもたらされた「新しい時代」の躍動と社会の変化を力強く伝えている。

　同社総務担当者によると同映像は当時、社外向けのPR素材として制作したもので、オリジナルは8ミリフィルム。宣伝などに使用された後は長らく人目に触れることなく社内の倉庫に保管されていたという。今年が同社の開業50周年に当たることから、「過去の貴重な映像」として一般公開を決めた。

　同社では開業50周年を記念した特設サイトをオープンしているほか、同チャンネルではほかにも「東京モノレールの建設から開業まで」という映像作品も公開している。今後もコンテンツを追加していくという。