羽田空港国際線旅客ターミナルビル(大田区羽田空港2)の今年3月の拡充に合わせて建設される新ホテルの開業準備が現在、順調に進んでいる。
新ホテルは国際線ターミナルの現行の本館と新設される「サテライト」棟を結ぶ増築部分に隣接する8階建ての「ホテル棟」に立地。一般の航空旅客向けの宿泊施設であるだけでなく、乗り継ぎ旅客が日本に入国せずに利用することができる「トランジットホテル」の機能も併せ持つ。空港機能全体の向上につながる「トランジットホテル」の開業は国内初。
施設はロイヤルパークホテルズの新機軸ブランド「THEシリーズ」の新規第4弾「ロイヤルパークホテル ザ 羽田」 として2014年9月末開業を予定。建築面積約665坪、延べ床面積約3500坪の施設は、ターミナルビルの3階出発ロビーに直結するホテル棟の4 階にロビー・フロント・レストランを集約、全315室の客室は2階~8階に配置する。「トランジットホテル」の機能としては、保安エリア内に17室の客室とリフレッシュルームなどを整備する。
同事業は羽田空港の国際線旅客ターミナルの拡張プロジェクトの一環で、東京国際空港ターミナルが建物を建築、日本空港ビルデングが賃借・経営、ロイヤルパークホテルズが運営を受託、三菱地所が施設計画等全体をサポートする仕組みを取る。昨年5月に着工した工事はこれまでにほぼ完成しており、現在は内装などの工事が進められている。
同ホテルは1月15日、羽田空港第1旅客ターミナルビル内に開業準備室を開設し、室長(総支配人)にホテル西洋 銀座の総支配人などの経験を持つ戸張浩幸さんが就任したと発表。ホテルコンセプトである「夢みる箱」の具現化に向けて、開業に向けた準備を加速させるという。