羽田沖合移転跡地に文化施設や多目的広場-大田区が独自案

基本プランで提案する「歩行者デッキ」のイメージ 提供:大田区

基本プランで提案する「歩行者デッキ」のイメージ 提供:大田区

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 大田区は羽田空港の沖合移転に伴って生じる跡地の独自利用案「羽田空港跡地利用OTA基本プラン(素案)」を8月25日から、同区のホームページに公開しパブリックコメントを募集している。

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 跡地は、羽田空港の滑走路やターミナルビルの沖合側移転で空いた約53ヘクタールの国有地のなかの市街地に隣接する約17ヘクタール。

 同空港は、環境対策などの理由から空港機能の沖合移転を進めてきた。2004年までにすべての施設の移転が完了し、今年3月には「羽田空港移転問題協議会」(国・都・大田区・品川区により構成)が「跡地」となった同エリアの利用基本計画をまとめた。「文化交流・産業支援」「国際交流・商業」「空港連携」の3ゾーンに分けて活用する内容で、今回大田区が提案したのは「文化交流・産業支援」ゾーンの利用案。

 同案によると、京浜急行・東京モノレール天空橋駅周辺を「産業支援・交流エリア」(約3.5ヘクタール)とし、産業見本市・スポーツイベントなどを開催できる多目的施設や地元の工業技術を紹介する拠点を整備。隣接する「文化・交流エリア」(約2.5ヘクタール)には国際文化交流の促進や日本文化を発信する施設、大田区の観光案内所などを設置。さらに多摩川沿いの「多目的広場エリア」(約3ヘクタール)にはサイクリング拠点や歩行者デッキなどを計画する。

 同空港は2010年10月、4本目の滑走路・国際線旅客ターミナルビル・新管制塔などを供用開始し、空港機能の拡大と国際化が進む。区ではそのタイミングを生かすかたちで、同利用案の実現を目指していく。

 パブリックコメントの募集は9月12日まで。

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