お台場エリアの日本科学未来館(江東区青海2)は7月3日より、ホンダが開発する自律型ロボット「ASIMO(アシモ)」の新型の実証実験が行われる。
同館3階常設展示フロア「未来をつくる・ロボットステージ」を会場に、新開発された「自律型説明ロボット・ASIMO」が来館者に対し、自身に備わっている機能を自ら説明する。その際、質問を投げかけて来館者の挙手による返答を見て意向を推定したり、身ぶりを交えてわかりやすく解説したりすするなど、来館者とアシモがインタラクティブにやりとりを行う。この機能は、アシモがさまざまな説明内容をあらかじめ蓄積し、複数のセンサーから対応者のニーズを推定することによって可能になるもので、実験を通して人間とロボットの双方向コミュニケーションの可能性を探る。
同館によると、こうした実験は国内外を通じて初めての試みで、人や環境が常に変化する実空間での来館者とのコミュニケーションによって得られたさまざまなデータが今後のロボット研究へ生かされるという。実験ではアシモが見ている映像をスクリーンに映し出し、ロボットがどのように人の動きを認識しているかなど、普段は見ることのできないロボットの機能の裏側も紹介する。
実験は7月29日を除く平日に6回実施(10時5分・11時45分・12時30分・14時45分・15時45分・16時30分)。各回10分程度。開館時間は10 時~17 時。火曜休館。入館料は、大人=600円、18歳以下=200円。8月2日まで。