羽田空港第2ターミナル(大田区羽田空港3)3階南端の美術館「ディスカバリーミュージアム」(TEL 03-6428-8735)で5月3日より、特別展「昭和 日本の夢 1964東京オリンピック」が開催される。
同館は国内初の空港内美術館。通常は、700年の歴史を持つ細川家の数万点の工芸品・歴史文書を管理する美術館「永青文庫」(文京区)の所蔵品を、従来の美術館の枠を越えたラウンジ風の新しいスタイルで常設展示している。
今回の展示は秩父宮記念スポーツ博物館主催による特別企画展。日本が世界へ大きく飛躍する一つのきっかけとなった1964(昭和39)年の東京オリンピックに焦点を当て、当時のポスターやメダル類をはじめ、日本女性の象徴で大会表彰式に花を添えた振り袖などを公開展示する。
主要作品は、シンボルマークをデザインした亀倉雄策さんが制作した「公式ポスター第1号」、ファッションブランド「VAN」を創設した石津謙介さんのデザインによる「デレゲーション(代表選手)ユニフォーム」、同大会向けに研究・開発され柳宗理さんがデザインした「聖火トーチ」と「トーチホルダー」、表面を芸術家の岡本太郎さんが、裏面をグラフィックデザイナーの田中一光さんがそれぞれデザインした参加メダル、表彰式に花を添えた女性が着用していた振り袖と帯など。
併設する特設コーナーでは、同時代の羽田空港を撮影した写真パネル展「羽田空港 戦後二十七年の記録」も開催する。「希望と未来にあふれたオリンピックの興奮や感動を発見していただきたい」と同館担当者。
開館時間は11時~18時30分(土曜・日曜・祝日は10時~)。入場無料。6月2日まで。