JALは3月31日、羽田空港と中部国際空港・セントレア(愛知県常滑市)を結ぶ国内路線を新設する。
夏季の運航計画の一部として発表したもので、羽田空港を深夜早朝時間帯に発着する同社の国際線との接続を可能にし、内際のネットワークの利便性を高める。1日1往復で、スケジュールは、羽田出発=8時10分、中部到着=9時10分、中部出発=20時45分、羽田到着=21時45分。機材はボーイング737-800型機(全165席)を使用予定。
同社によると、新路線により、中部から羽田経由でホノルル・サンフランシスコ・パリ・シンガポール・バンコクへ、シンガポール・バンコク・パリからの羽田経由で中部へ、さらに羽田から中部経由で天津への往復の乗り継ぎが、それぞれ同社便で可能になるとしている。
首都圏と名古屋圏を結ぶ航空路線はかつて国内の主要路線の一つだったが、東海道新幹線との競合などにより1982(昭和57)年に廃止された。2011年、スカイマーク(大田区羽田空港1)が29年ぶりに、羽田空港と中部空港の24時間運用や深夜時間帯の発着枠のメリットを生かそうと路線を新設したが、需要が伸びず、わずか4カ月で運休した。JALは自社の航空ネットワークを生かすことで、新たな需要を開拓したい考え。
同社は同時に、大阪伊丹~松山・函館・三沢の3路線を開設(再開)するほか、16路線で18便の増便と、関西~金浦(韓国)線の減便を発表している。