ヴァージン アトランティック航空(英、VS)は9月、現在デーリー運航する東京~ロンドン線を、2014年春以降、成田空港発着から羽田空港発着に移管する計画を公表した。
計画は同社が「重要なマーケット」と位置付ける東京路線の長期的な需要拡大と利用促進を目指すもので、今年1月24日に日本とイギリスが合意した航空輸送の自由化「オープンスカイ協定」を目指す協議による羽田空港の発着枠拡大に基づく。
合意では羽田の国際線ターミナルの拡張と国際線発着枠が3万回から6万回に倍増する2014年春のタイミングで、昼間時間帯(6時~23時)に双方の国の航空会社がそれぞれ2便運航することが認められた。同社の羽田便も、新設される昼間発着枠での運航となる予定。同社広報担当者は「羽田空港への運航は日英双方の利用客にとってより有益と判断した。都心からのアクセスの良さに加え、200もの国内線路線により乗り継ぎの利便性も向上する」としている。
成田路線はANA運航便との共同運航を継続するかたちで維持する。
現在、羽田空港とイギリスの間には、ブリティッシュ・エアウェイズ(英、BA)が深夜早朝時間帯に週5便を運航している。羽田発着の昼間時間帯に東アジア路線以外の長距離路線の運航が認められたのはロンドン線が初めてで、その後、フランス路線などの開設枠も認められている。(取材協力=みんなの空港新聞)