首都高速道路(本社=千代田区)は8月24日、同社羽田補修基地(大田区羽田空港1)で高速道路の保守などを行う特殊車両を体験し同社の安全への取り組みなどを学ぶイベントを開催した。
マナーの良い運転をPRする電気自動車の「ホメパト」も展示された
同社は高速道路事業の理解を広げるため2008年より定期的に、関東各地の道路施設や建設現場を見学する「首都高講座」を一般向けに開いている。今回のイベント「働く車大集合」もその一環で、定期開催としての「40限目」。
当日は事前に応募した計22組66人の親子連れらが参加した。首都高の概要や同社の業務に関する説明に続き、「パトロール車」「標識車」「散水車」「雪害対策車」「トイレカー」など「高速道路の黄色い車」で知られる特殊車両が次々と登場。迅速な事故処理や豪快な散水のデモンストレーションなども実際の道路上の業務さながらに披露され、子どもたちの目をくぎ付けにした。
その後はチームに分かれ、各車両に実際に乗り込み作業装置の操作などを体験。圧巻は高所の橋や高速道路の裏側での作業に使用される「スーパーデッキ」への体験乗車。参加者は6階建てのビルに相当する高さ約20メートルにまで上昇する作業デッキに乗り込み、間近を走る首都高1号羽田線と羽田空港を見下ろし、東京スカイツリーなど都心を遠望した。首都高1号線に沿って走る東京モノレールもイベントに協力。車両は基地横を通過時に警笛を鳴らして、手を振る子どもたちに応えた。
都内から参加した小学生男児は「珍しい車に乗られてうれしい。これを夏休みの自由研究にする」と満面の笑みで話していた。