はとバス(大田区平和島5)は7月中旬より、都内観光の3コースにGPS(全地球位置把握システム)を利用する多言語音声自動案内システム「TOMODACHI(トモダチ)」を導入する。
訪日外国人旅行者向けの新サービスとして、乗客に貸与するスマートフォンサイズの無線レシーバーが走行するツアーバスのGPS位置情報を捕捉。その地点の観光情報を中国語・韓国語・スペイン語・日本語の4カ国語で自動配信する。実際の位置に連動するため、音声ガイダンスが渋滞などの道路状況に自動的に対応できるなど、これまでの機械式の音声案内にはなかった情報の精度の高さが特徴となっている。
システムは同社が独自開発した。一般外国人と報道陣を招いて事前に実施されたデモツアーでは「リアルタイムの情報が正確に聞けて素晴らしい」などのコメントが多く寄せられ、好評だったという。
今後、移動中のバス車内のみの利用でなく、下車後の観光地での利用も実現させるなどして同システムの拡充を図り、同社のインバウンド(訪日外国人旅行者)へのマーケティング戦略の柱としていく予定。