池上本門寺(大田区池上1)で11月19日、震災復興祈念のイベント「アース・ピース・フェスティバル」が開催された。
国連の「世界こどもの日」に合わせて開かれた平和祈念イベント。7回目となる今年は東日本大震災復興に向けて「お寺だからできること」をテーマに、同寺のお堂などの会場で紋切り作家のワークショップ、僧侶の指導による写経体験、震災被災地リポート、スマトラと東北を結ぶ織物「ツナミクラフト」や福島県の物産品の販売など、さまざまな企画を展開した。
当日は強い風雨の荒天となったが、多くの一般参加者が訪れた。写経体験に参加した大田区の女性は「頻繁に来ることのないお寺での体験は特別なもの。震災復興と心の平和を願って写経した」と話していた。夕刻から開催されたステージパフォーマンス「ひかりといのちのページェント」では同寺の少年少女合唱団・ゴスペルグループらに続き、僧侶が音楽のように節をつけてお経を唱える「声明法要」を披露。約100人の観客は普段見ることのできない光と音のパフォーマンスに見入った。
同寺は普段よりジャズコンサートや野外イベントなど、宗教行事にとらわれない一般向けの企画を積極的に展開するほか、ライブカメラでの境内や行事の中継などにも取り組んでいる。当日のイベントの様子も僧侶らの手によってユーストリームを使い動画配信した。「当日参加できない一般の方や遠方に住むお寺の関係者にライブで見ていただければ。今後も機会を見て動画配信を行っていきたい」と同寺担当者。