天空橋駅近くの「羽田平和の大鳥居・楽園ひろば」で12月12日、「平和餅つき大会の集い」が開かれた。主催は、羽田空港に隣接する大田区羽田地区の多摩川河川敷の美化活動を行う「羽田ボランティア推進の会」。
同会は1997年より、「地元の自らの川は、自らがきれいにしよう」をスローガンにした地域の清掃などに加え、羽田空港と地域の歴史を伝え広く平和を願う活動を行っている。「もちつき大会」は今年で13回目。伝統的な「羽田のおはやし」とともに、同会や「羽田自警団」のメンバーらが、臼ときねで約60キロの餅をつき、地域住民を中心にした約300人の参加者にあずき餅・きなこ餅・おろし餅などにして振る舞った。豚汁や石焼き芋も用意したほか、くじ引きの抽選会なども行った。
会場は羽田空港の敷地の南端にある多摩川河口にある「羽田平和の大鳥居」が建つ緑地で、10月にオープンした国際線旅客ターミナルや海上D滑走路を遠望できる場所。ロードバイクで羽田空港を見学に訪れた帰りに偶然に会場を通りかかったという港区の男性は「空港の地元の町がこのように伝統や人情味にあふれていることを知らなかった。新しい羽田を発見した」とうれしそうにつきたての餅をほお張っていた。
「平和の願いを込めて地域で活動している。羽田の住民が羽田の街をきれいにし盛り上げ、再拡張した羽田空港とともに発展していきたい」と同会代表の吉田清光さん。