羽田空港旅客ターミナルビルを運営する日本空港ビルデング(大田区羽田空港3)は6月1日から、同ビル内で「緊急地震速報」を伝える非常放送を開始する。
空港旅客と従業員への注意喚起と地震の被害を軽減する目的で、気象庁から羽田地区の震度が5弱以上と予測される緊急地震速報を受信した場合、第1・第2・国際線の全旅客ターミナルビルの館内で非常放送を行う。放送は、日本語と英語で交互に2回ずつ繰り返す。
羽田空港の利用旅客数は年間6,600万人を超える(国際空港評議会データ、2007年速報値)。同社は増加・多様化する利用者に向けた地震対策として、自動地震感知式のエレベーター管制システムやガラス飛散防止フィルムを導入。さらに毎月火災を想定した自衛消防隊による避難・誘導・消火訓練を実施するなど、巨大旅客施設における非常時対応に注力している。