京急電鉄(港区)は羽田空港の国際線新駅が開業する10月より、全駅で「駅ナンバリング」を導入する。
「駅ナンバリング」は鉄道駅にアルファベットと数字を組み合わせるなどした固有のコード(ナンバー)を割り当て駅名とともに掲示することで、駅名の読み方や掲出言語に不案内な利用者に駅を認識しやすくするシステム。
同社では羽田空港国際化・再拡張による外国人を含む旅客の増加をにらみ、10月21日の新駅「羽田空港国際線ターミナル駅」開業に合わせて全駅での導入を決めた。同新駅には「KK16」を、同日に現在の「羽田空港駅」から改称する「羽田空港国内線ターミナル駅」には「KK17」をそれぞれ割り当てる。「KK」は京急電鉄の路線を表すコード。番号は品川駅を「01」とし、路線に沿って各駅に番号を付けた。
2002年の日韓ワールドカップ開催を機に日本の鉄道事業者として初めて「駅ナンバリング」を導入した横浜市営地下鉄の担当者はその効果について「地理や言葉に慣れない外国人の利用者には好評。係員が番号を伝えて行き先の駅案内をすることも多い」と話す。「(沿線の駅に順番に番号が振られているため)行き先までの残りの駅数を知るにも役に立つ」とも。
京急は空港アクセスを含む全線への同システムの導入を「どなたにでも分かりやすく利用いただくため」とし、利便性向上に取り組む姿勢を見せる。