バードストライク対策で衝突した鳥のDNA鑑定-国交省が羽田ほか8空港で

羽田空港の遠景と離陸する航空機。中央は新管制塔。(参考画像) 撮影=©Jun Matsumoto

羽田空港の遠景と離陸する航空機。中央は新管制塔。(参考画像) 撮影=©Jun Matsumoto

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 国土交通省はバードストライク(民間機と鳥の衝突)対策として2月末より、羽田空港周辺で航空機に衝突した鳥のDNA鑑定・分析などの調査を行っている。

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 バードストライクの件数は国内の空港の合計で年間1,238件(2008年度報告数)に上り、羽田空港周辺での発生はその1割以上を占める。同省によると、衝突する鳥の約60%はその種類さえも明らかになっておらず、鳥の残留物などをDNA鑑定などにより科学的に分析することで、航空機にとって危険な鳥の種類を特定し、その生態に応じた衝突防止計画の策定や防除・環境対策の実施が可能になるという。

 同省では、ニューヨークで昨年1月にバードストライクによって中型旅客機がハドソン川に不時着水する事故が発生したことを受けて、国内での対策の検討を開始。鳥衝突防除に向けた効果的な対応案として今回開始されたDNA分析に加え、「鳥衝突データベースの構築」「レーダーをはじめとする新たな鳥検知装置の設置」「夜間における鳥防除体制の強化のための調査」などの推進を図ることが決められた。

 DNA鑑定はバードストライクの発生が多い新千歳・伊丹・北九州・福岡・大分・宮崎・鹿児島の7空港でも同時に実施している。

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